FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値もみ合い相場!

 

★7月30日以降の東京金60分足では、6,900円が下値目処となり高値もみ合いが続いた。24時間SMA(緑線)の6,895円が上向きとなっており、サポートラインとして意識される。心理的な節目となる7,000円が視界に入ってきていることで、一旦上値が重くなりやすい。

 

NY金先物市場は2027.50-2070.30ドルのレンジ相場となった。中東レバノンの首都ベイルートで起きた大爆発が地政学リスクの高まりを連想させ、被害拡大の状況が伝わると安全資産の金に投資家の資金が向かった。7月ADP全米雇用報告が市場予想を大きく下回ったことや、為替相場でドル安に振れたことなども金相場の支えとなった。金先物は一時2070.30ドルまで買われ、本日も最高値を更新した。 ただ、その後は株高を意識して上げ渋り、主に2050ドル台で取引された。

 

価格帯別出来高では、6,700円台に出来高が膨らんでおり、急騰したことから買い方には含み益が発生している。そのため、上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。高値圏で出来高が膨らむかがポイントとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとデッドクロスしている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、上値を切り下げて%DとSlow%Dが下向きになっていることで、一旦上向きバイアスは鈍化傾向にある。

 

東京金の日足では、5日SMAの6,781円の上方に位置しており短期的にはやや過熱感が出ている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%Dが94.16%、Slow%Dが92.26%とかなりの過熱感となっている。そのため、短期的には調整的な下落基調となりやすい。5日SMAや10日SMAの6,671円付近までの押しも予想される。ただ、押した場面では金買い需要もある。NY金先物市場も2,000ドル台を固める展開となっている。ただ、米国債金利の動向がカギを握っており、金利が上昇すると一旦の利食い売りに押されやすい。為替市場では、徐々にドルの上値が重くなっており、東京金の上値を抑える展開となっている。

本日の注目点は、米国株高や米長期金利の上昇など金は売られやすい地合いとなっている。一方で、心理的節目となる7,000円が視界に入っており、仕掛け的に押し上げる展開も予想される。

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