FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲上限上抜け回復!

 

★7月8日以降の東京金60分足では、一時雲の下限を下抜けしたものの、心理的節目の6,200円が下支えとなり反転した。雲の上限を上抜けしたことで、戻り基調が継続している。先行き雲の厚みが薄くなることから、雲の抵抗体として機能が弱まることで、上抜け・下抜けしやすくなる。

 

NY金先物市場は1791.10-1815.00ドルのレンジ相場となった。強含む米株を眺めながら安全資産の金は売り戻しが先行した。もっとも、新型コロナウイルス感染拡大への懸念は強く、下げたところでは拾いたい投資家はまだ多い。為替相場でドルが対ユーロで約1カ月ぶりの安値を更新したこともドル建て金先物の支えとなり、前日終値あたりまで下値を切り上げた。ロンドン市場で1791.10ドルまで下げた後、ユーロ高を受けてニューヨーク市場で1815.00ドルまで戻した。しかしながら、米国株式の上げ幅拡大を意識した売りが観測され伸び悩んだ。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることから、もう一段上昇するようなら売り方からの手仕舞いの買い戻しが入りやすい。ただ、上値に出来高があることから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』も出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けして上向きをを維持していることから戻り基調が継続している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや買われ過ぎ過熱感があり%DとSlow%Dは高水準で横ばいとなっている。明確なトレンドが発生すると、ストキャスは高水準に張り付きやすい。

 

東京金の日足では、上向き10日SMAの6,187円がサポートとなり、5日SMAの6,221円を上抜けした。そのため、短期的には上昇基調が継続している。NY金は株高から上値が重くなったものの、新型コロナウイルスの感染拡大によるリスク回避の動きから、押し目買い意欲も強い。そのため、心理的な節目となる1,800ドル台での値固めの展開となりやすい。為替市場では、107円台前半でもみ合い相場となっており、東京金の下支えとなっている。

上向きの5日SMAと10日SMAの上方に位置していることから、上値追いの展開になるかが注目される。60分足では、夜間取引から雲のネジレがあり、相場の節目となりやすい。

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