FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲上抜けも上値重い展開!

 

★6月30日以降の東京金60分足では、レジスタンスとして意識されていた雲の上限を上抜けしたものの、上値の重い展開が継続した。雲の上限や各SMAの上方に位置していることから、強い地合いは継続している。寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1779.20-1799.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロなどで弱含み、ドルの代替資産とされる金に買いが入った。ただ、株式市場が堅調な動きになる中、安全資産の金を売る動きも見られ、上値は限られた。アジア市場では株高を意識してやや伸び悩む場面があったが、ニューヨーク市場では株高持続でも底堅い動きを見せ、一時1800ドルに迫った。

 

価格帯別出来高では、上値に出来高の多い価格帯があることから、一旦含み損を抱えた買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値を抑えている。売りが一巡するまでは、もみ合い相場となりやすい。下値でも出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺で横ばいとなっていたが、シグナルと共に緩やかに上昇基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることで、戻り基調が継続している。

 

東京金日足では、5日SMAの6,150円や10日SMAの6,120円がサポートラインとして意識され上昇基調が続いている。そのため、7月2日高値6,201円が上値目標値となる。NY金先物市場では、リスク選好のドル売りから心理的節目である1,800ドルを上抜け出来るかが注目される。為替市場では、過度な円高にはならず107円台のレンジ相場を継続していることから、東京金の下値を支える展開となっている。

注目点では、60分足で寄り付き後に雲のネジレがあることから、反転や加速など相場の節目になりやすい。日足では、短期的な上昇基調が継続していることから、7月2日の高値を上抜けるかが焦点となる。

 

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