FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の中でもみ合い相場!

 

★7月16日以降の東京金60分足では、雲の中でもみ合う展開となっており、方向感を欠いた値動きとなっている。ただ、午後になると雲の厚みが極端に薄くなることから、雲の抵抗が弱まるため、値動きが大きく振れる可能性もある。72時間SMA(青線)が上向きが継続しており、サポートラインとして意識されている。

 

NY金先物市場は1423.00-1430.80ドルのレンジ相場となった。イランを巡り、米国のみならず英国も関係悪化の懸念が高まり、安全資産の金に買いが入る場面もあった。もっとも、25日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて金融市場全般に様子見ムードが広がり、金相場も利益確定売りに上値を抑えられた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯で下げ止まる展開となっている。ただ、上値で出来高が増えたことで、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいとなっており、全くトレンドが出ていない状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%D がSlow%Dを上抜けしてきたことで弱いながらも戻り基調を示している。

 

東京金の日足では、5日SMA4,928円が下値支持ラインとなり下げ止まる展開となっている。5日SMAが10日SMAの上方に位置しており、両線とも緩やかに上向きとなっている。そのため、短期的には上昇基調は継続している。下値では10日SAM4,905円や25日SMA4,860円が下値目処として意識される。NY金もユーロ安・ドル高が強まったこともあり、利益確定売りに押される展開となった。しかし、大きく下落するような材料も無いことから、底堅い展開が続いている。為替市場ではドル/円は107円台後半で狭いレンジで小動きとなっている。108円台では上値の重い展開となっている。月末に掛けて日米欧の金融政策決定会合を控えていることから、動きにくい展開となっている。

東京金の注目点は、5日SMAや10日SMAがサポートとなり、上昇基調を継続するのかが焦点となる。ただ、市場全体に様子見ムードが漂っており、大きな動きにはつながり難い地合いが継続している。

 

 

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