FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の下限下抜け!

 

★6月21日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の下限を下抜けした。寄付きから雲のネジレに当たることから、トレンドの反転や加速など節目となりやすい。ただ、120時間SMA(赤線)240時間SMA(茶線)が緩やかに上昇基調にあることから、上昇基調が継続している。

 

NY金先物市場は1401.40-1415.30ドルのレンジ相場となった。米中両国が貿易戦争の一時休戦で合意したとの報道を受けて一時1401.4ドルまで下落した。ポジション調整的な売りが観測された。ただ、中国外務省が『(休戦合意)承知していない』との見解を示したことや、週末の米中首脳会談を見極めたいことで一方向に大きく傾けず、下げ幅を縮小して取引を終えた。安全逃避的な金買いも一部で観測された。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、手仕舞い売りは出にくい。ただ、下抜けると出来高の多い価格帯が上値の重石となりやすい。そのため、出来高の多い価格帯を維持出来るかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしているものの、横ばいとなっていることで、再びゼロラインを回復出来るかが注目される。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Dが下向きとなってきていることで、短期的な下落調整的な動きになりやすい。

 

東京金日足では、5日SMAの4,858円をわずかに下抜けしてきていおり、上昇の勢いが鈍化してきている。下落基調となると、10日SMAの4,788円が視界に入る。NY金はポジション調整的な売りに押されたが、大崩するような材料がないため底堅く推移しそうだ。外国為替市場は、G20を控えて一方的な動きにはなりにくい。ただ、一時108円台を回復したものの、再び107円台後半での動きとなっており、東京金の上値を抑える展開となっている。

 

本日の注目点では、5日SMAを早期に回復できるのか、それとも10日SMAまでの調整になるかにある。急速に上昇したことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。

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