FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の下限がレジスタンス!

 

★9月12日以降の東京金60分足では、FOMCの結果発表やパウエル米FRB議長の記者会見と共に下落基調が強まった。ただ、引けにかけては下ヒゲを伴って戻り基調となったものの、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値が重くなった。本日のお昼頃に雲のネジレがあり反転や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1490.70-1519.50ドルのレンジ相場となった。FOMC会合の結果判明を控えてポジション調整的な買いが入ったことで通常取引では1519.50ドルまで買われた。しかしながら、FOMC声明で『見通しは、追加利下げの必要性に関する見解が分かれていることを示している』との見解が表明されたことから、早期追加利下げ観測は後退したことで、金先物は通常取引終了後の時間外取引で1490.70ドルまで反落する場面があった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことで、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすくなる。一方、戻り基調では『やれやれ売り』から上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からMACDが下落してゼロラインを下抜けしたことで、短期的には下落基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜けしており、両線とも下向きとなっていることから下落基調が継続している。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,195円、10日SMAの5,192円や25日SMAの5,183円がサポートとして意識されており、維持出来るかが注目される。NY金はFOMCで追加利下げの思惑が後退したことで、売られやすい地合いとなっている。為替市場では、FRBの利下げ打ち止め感から、ドルが底堅い展開となっている。

FOMC終了後の初動として、過度な追加利下げ期待が後退したことで米長期金利上昇、米国株安、ドル高、金下落となりやすい。本日の東京金は下落しやすいので、25日SMAとの値動きが焦点となる。

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