★8月5日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなり、もみ合い相場ながら戻り基調が継続している。ただ、240時間SMA(茶線)や雲の上限がレジスタンスとなり上値の重い展開となっている。ただ、夜間取引には雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1923.00-1974.80ドルのレンジ相場となった。11日に2,000ドルの節目を割り込んで急速に調整を進めたことに対する反動の戻りが継続した。NYダウや原油相場の反落など市場がリスク回避的な動きを見せていることも、安全資産とされる金の買いを促した。アジア市場ではおおむね1950ドルを下回る水準での取引が続いた。ただ、換金目的の売りは一巡しており、金先物はじり高となり、ニューヨーク市場で1974.80ドルまで買われた。
価格帯別出来高では、6,650円を中心にもみ合いながら出来高が膨らんでいる。価格が失速したことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となる。また、上値が重くなると、下値で買った買い方からの利益確定売りも出やすくなる。大きく動いたことから、しばらくは上下に振れやすい地合いが続く。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインをじわりと上抜けしてきたことから、戻り基調は継続している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下押しバイアスが強まってきている。まったく逆の動きとなっていることから、寄り付き後の動きがポイントとなる。
東京金の日足では、下向きの5日SMAの6,735円と10日SMAの6,760円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。また、下値では25日SMAの6,506円がサポートラインとして意識されたことで、上下もみ合う展開となっている。NY金先物市場でも、急落後の反動による戻りが継続している。ただ、米長期金利が上昇してきたことや、ドル高となっていることで上値も重くなりやすい。為替市場では、米長期金利の上昇から106円台後半へ円安基調となっているものの、107円台では戻り売りも強く上値の重い展開となっている。
本日の注目点は、引き続き反動の戻り基調が続くのか、それとも米長期金利上昇や米ドル高が意識され再び下押しトライとなるのかが焦点となる。上値では5日SMAと10日SMAが相場のポイントとなり、下値では25日SMAが相場のポイントとなる。
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