★6月10日以降の東京金60分足では、雲の上限がレジスタンスとして意識されている。ただ、先行き雲の上限が下がってくることから、雲の上限を上抜け出来るかどうかは本日中に判明する。昨日は雲のネジレが2つあったが、最初のネジレでは下落が加速した一方で、2番目のネジレでは反転する結果となった。本日も夜間取引で雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。
NY金先物市場は1706.20-1743.80ドルのレンジ相場となった。新型コロナ感染の『第2波』への警戒感でリスクオフのドル買いが先行し、ドル建ての金先物は時間外取引から売りが進んだ。ただ、ニューヨークタイムではドル売りに反転し、金先物は下げ幅を縮小して取引を終えた。アジア市場で1743.80ドルまで買われたが、利食い売りが観測されて反落した。ニューヨーク市場で一時1706.20ドルまで下げたが、その後は売買交錯となった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けした。ただ、上値ではまだ出来高が多い価格帯があることから買い方からの『やれやれ売り』が出やすく戻り基調の重石となりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルとゴールデンクロスして上向きを維持していることから戻り基調が強いことを示している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dの両線が上向きを維持していることから、上昇バイアスが強いことを示している。
東京金の日足では、5日SMAの5,949円を上抜けしたものの、上値では10日SMAの5,958円と25日SMAの5,973円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。25日SMAを挟んでのもみ合い相場となっており、トレンドレスの状態が続いている。NY金先物市場では、米国株の持ち直しやドル高から売られる展開となった。しかし、コロナウイルスの感染の『第2波』の懸念が高まっており、大幅な下落調整にはなり難い。為替市場では、ドル安・円安からドル/円は107円台前半でもみ合う展開となっている。一旦円高基調が止まった感があるため、東京金の下支えとなる。
注目点は、25日SMAを上抜け出来るかどうかにある。25日SMAを挟んでの動きとなっており、トレンドレスの状態が続いている。60分足では夜間取引で雲のネジレがあることから、上下どちらかに放れる可能性もある。
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