★6月7日以降の東京金60分足では、じり高となり各SMAを上抜け、さらに一目均衡表の雲の上限も上抜けし、その後はサポートラインとして意識される展開となっている。本日の夜間取引には雲のネジレがありトレンドの反転や加速など節目となりやすい。
NY金先物市場は1329.80-1342.30ドルのレンジ相場となった。香港では『逃亡犯条例』改正案に反対する抗議運動が広がり、香港株式市場はリスク回避ムードが強まった。そのため安全資産の金には資金が向かい、時間外から金先物は堅調に推移した。NY時間に入り、5月米CPIが予想より弱かったことも金相場の支えとなった。その後、為替相場でドルが欧州通貨に対して強含むと、ドル建ての金先物は上げ幅を縮小して引けた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで回復しているものの、買い方・売り方共に損益分岐点上に位置している。そのため、もみ合いながら出来高が増加しているこで、上下どちらかに振れると大きな動きとなりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上方でMACDがシグナルを下抜けしているものの、ほぼ横ばいとなっており、下落トレンドは強まっていない。ただ、ストキャスティクス(パラメータ:14、3、3、20、80)は、価格は高値を抜いたものの、ストキャスティクスは上値を切り下げるダイバージェンスが発生していることから、下落の前兆となりやすいので注意が必要となる。
東京金日足では、5日SMAを一旦下抜けしたものの75日SMAや100日SMAがサポートとなり、早々に5日SMAを回復したことで上昇トレンドが継続している。ただ、夜間取引ではロウソク足が『十字線』となっており、上位で出現するとトレンド転換の暗示となりやすい。NY金はドルインデックス指数が上昇してきていることから、ドル高に伴う売りが入りやすい。ただ、新たに香港の抗議運動がリスク要因となってきており、底堅い展開が予想される。為替市場では、米国の早期利下げ観測あり米長期金利は低下しやすいものの、108円台の前半から半ばで推移しており現段階では底割れのリスクは小さい。為替のレンジが縮小していることから、東京金への影響も軽微となっている。
本日の注目点では、上抜けした5日SMAを維持出来るかにある。
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