FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限を回復!

 

★6月11日以降の東京金60分足では、一時雲の下限を下抜けしたが、雲のネジレ前後から上昇基調が強まり雲の上限を上抜けする展開となっている。ただ、直近高値の4,707円が意識されると上値が重くなり引けにかけて小緩んだ。夜間取引で雲のネジレがあることから相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1342.10-1358.50ドルのレンジ相場となった。ファーウェイのスマホ出荷減少見通しなど、米中問題の深刻化を意識させるニュースが伝わり、リスク回避資産の金を買う動きが先行した。ただ、米中首脳の通商交渉に前向きなコメントが流れると、金相場は上昇幅を縮小した。同報道で大幅米国株高やドルが買い戻されたことも、ドル建て金相場の割高感につながり、上値を重くした。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると買い方からの利益確定売りが入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からMACDがシグナルとデッドクロス寸前となっており、短期的には下押しバイアスがかかっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっており、下落基調となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAと10日SMAが上向きを維持しており、5日SMAがサポートラインとして意識され上昇基調は継続している。ただ、6月17日高値4,707円が目先の上値目処として意識されている。NY金先物市場では、米中貿易協議の進展期待からリスク選好の動きとなっていることや、ドルがユーロに対して強含んでいることで、上値も重い展開となりやすい。為替市場では、再び108円半ばまで円安基調となっている。ただ、FOMCを控えて一方的な円安基調にもなり難い展開が続く。

 

注目点とすれば、上値では直近高値4,707円を上抜けできるのか、一方下値では5日SMAや10日SMAがサポートラインとなり下げ止まるかが焦点となる。東京金は過熱感はあるものの、上昇トレンドは継続しているので、現状では押し目買い目線で見ていきたい。

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