FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限を上抜け加速!

 

★7月10日以降の東京金60分足では、雲の上限を上抜けすると加速的に上昇基調となった。7月11日の直近高値4,946円を上抜け出来るかが注目される。ロウソク足も引けにかけて上値・下値を切り上げる展開となっており、強い相場となっている。

 

NY金先物市場は1401.30-1428.40ドルのレンジ相場となった。この日発表された6月住宅着工件数と建設許可件数はいずれも市場予想を下回ったことや、米長期金利の低下を意識して安全逃避的な買いが広がった。米中貿易摩擦を巡る懸念が払拭されていないことも、金先物相場を下支えした。また、為替相場でドルが対ユーロで軟調な動きになったことも、金の買いを後押しした。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を一気に上抜けしたことで、売り方からの手仕舞いの買い戻しを伴い上伸した。ただ、高値圏に位置していることから上値が重くなると、買い方からの利益確定売りに押されやすい。そのため、出来高が増えるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルが上向きとなっており、上昇の勢いが強いことを示している。MACDが横ばいとなると上昇の勢いが低下したことを示す。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、短期的には過熱感があるものの、明確な上昇トレンドが発生している時は上方かい離や高水準が継続する可能性があるので注意。

 

東京金の日足では、再び5日SAM4,902円と10日SMA4,887円を回復したことで、短期的な上昇トレンドは維持している。また、5日SMAが上向きとなっていることで、上昇の勢いが強いことを示している。ただ、4,950円が上値のレジスタンスとして意識されており、このラインを上抜け出来るかが注目される。上抜け出来ずに押し戻されると、上値の重さが意識される。NY金先物市場は、米中貿易摩擦の再燃が危惧されることから、底堅い展開が予想される。為替市場では108円台前半での上値も重さが意識されているものの、107円台後半での底堅さも意識され、狭いレンジ内での値動きが継続しそうだ。

本日の注目点は、上値目処として意識されている4,950円を上抜け出来るかにある。今回も上抜け出来ないと上値の重さも意識される。高値を上抜けすると短期的に上昇基調が強まる可能性もあるので注意が必要。

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