FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限でもみ合い相場!

 

★4月30日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限がサポートラインとして意識される一方で、5,888円がレジスタンスとなりもみ合い相場となっている。値幅も小さいことから売買が交錯しており、上下どちらかに放れると大きな動きとなりやすい。

 

NY金先物市場は1692.10-1713.80ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで強含み、ドル建て金先物への下落圧力となった。安寄りした米国株が底堅い展開となり、リスクオン地合いが意識されたことも安全資産とされる金の売りに繋がった。11日のアジア市場で1713.80ドルまで買われたが、利益確定を狙った売りが増えたことで伸び悩み、1700ドルを挟んだ水準でしばらく推移した。ニューヨーク市場では長期金利やドルの動向を意識して1692.10ドルまで下落し、その後は、1700ドルを挟んだ水準でのもみ合いが続いた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を挟んでの値動きとなっている。そのため、新規の売買材料が出てくると大きく振れやすくなっている。下値でも出来高があることから、上値が重くなると利益確定売りも入りやすい展開となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルと共に横向きとなっており、まったくトレンドが出ていないことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、上下に振れながらも横ばいとなっおり、明確なトレンドは出ていない。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,829円と緩やかに上向きの25日SMAの5,818円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。高値圏で三尊天井の様相を形成してきているので、注意する必要がある。ネックラインは4月22日安値5,719円となっている。NY金先物市場は、心理的な節目となる1,700ドルを挟んでの動きとなっている。ただ、大規模な米国債入札を控えて金利上昇しやすい地合いとなっていることで、NY金の上値を抑える材料になりやすい。一方で、為替市場では米国金利の上昇によりドルが買われやすくなっており、ドルが底堅く推移しやすい。そのため、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、5日SMAと25日SMAがサポートとなり反転するのか、それとも下抜けして三尊天井を形成するのかが焦点となる。東京金はもみ合い相場となっており、方向性を欠く展開となっている。

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