FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限がレジスタンスに!

 

★7月26日以降の東京金60分足では、行って来い相場となった。一時4,870円まで下落したが、そこらから反転して雲の上限まで戻り基調となった。ただ、雲の上限がレジスタンスとして意識され上値を押さえる展開となった。寄付き後に雲を上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1412.10-1458.20ドルのレンジ相場となった。為替市場でユーロなど主要通貨に対してドル高が先行したことで、ドル建ての金価格に割高感が生じ、押し下げ要因となった。しかし取引時間序盤以降は、弱い7月米ISM製造業景気指数や6月米建設支出を受けたドル軟化が、金相場の下げ渋りにつながった。また、トランプ大統領が3000億ドル相当の中国製品に対し10%の制裁関税を課す(9月1日より発動)と発表したことを受けて、時間外取引で1458.20ドルまで上昇した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで戻ってきたものの、買い方からの『やれやれ売り』に一旦上値を押さえられた。寄付き後上抜け出来ると、再び上値を試す展開となりやすい。一方で、下押し場合は上値の重さが意識される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からMACDがシグナルとゴールデンクロスして、かい離幅を広げながら両線とも上向きとなっていることから、勢いの強い上昇基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きを維持していることから、やや過熱感は出てきているものの上昇基調が継続している。

 

東京金の日足では、一時25日SMAの4,907円を下抜けしたことから、反落地合いとなった。しかし、長い下ヒゲを伴って回復基調となり5日SMAと10日SMAを上抜けしたことで、再び上昇基調となってきた。NY金も一旦下落基調となったものの、トランプ大統領の第4弾の中国への追加関税発表を受けて、米長期金利の低下に伴い買いが強まった。再び上昇基調を強めている。為替市場では米長期金利が急低下したことや、リスク回避の動きが加速したことで、円高・ドル安基調となり前日から約2円の円高となっている。そのため東京金の重石となりやすいが、それ以上にNY金の上昇基調が強い。

本日の注目点は、昨日からの流れを引き継ぎ上昇するようなら、前日高値4,989円を上抜け出来るかが焦点となる。また、5日SMAの4,954円、10日SMAの4,942円を維持できるかも注目される。

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