FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲の上限がサポート!

 

★7月3日以降の東京金60分足では、高値圏から下落基調となったものの、一目均衡表の雲の上限がサポートとなり下げ止まる展開となっている。高値圏で推移していたことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい状況となっている。雲の上限が上昇基調にあることから上限に沿って上昇するのか、それとも雲の中に入り込んでしまうのかが注目される。押し目らしい押し目がなく上昇してきたことから、押し目待ちの買いも入りやすい。

 

NY金先物市場は1799.60-1825.50ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金に売りが入った。約8年10カ月ぶりの高い水準まで上昇していることもあり、利益確定売りが出やすかった。ロンドン市場で1825.50ドルまで売られたが、ニューヨーク市場では利食い目的の売りが優勢となり、一時1800ドルを下回った。ただ、その後は株安を意識した買いが入っており、1800ドル台に戻した。

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高が膨らんでいることから、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値を重くする。また、下値でも出来高が多いことで、戻り場面では利益確定売りも出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に下向きとなっており、ゼロラインを下抜けしたことで、下落基調が継続していることを示している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることで、戻り基調が継続している。正反対の動きとなっていることで、寄り付き後の動向に注目。

 

東京金の日足では、上向きの5日SMAの6,200円がサポートラインとして意識され、下げ止まる展開となっている。夜間取引では、前日ロウソク足に対して『はらみ線』となっている。上位でのはらみ線は相場転換のシグナルとなることが多いので注意が必要となる。そのため、前日高値6,273円を上抜け出来るのか、それとも前日安値6,199円を下抜けするのかが注目点となる。NY金先物市場でも、高値圏で推移していることから、利益確定売りが出やすい地合いとなっている。心理的な節目となる1,800ドル台を維持出来るかが焦点となる。為替市場では、有事のドル買いとなりやすいことで、商品市場の重石となりやすい。一方で、ドル/円は上値が重くなってきており、107円台を維持できるかが注目される。そのため、東京金の重石となりやすい。

注目点では、前日高値と安値のどちらを抜けるかが焦点となる。また、下値では5日SMAや10日SMAがサポートラインとなるかも重要ポイントとして意識される。

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