FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲のネジレ付近で上昇加速!

 

★7月11日以降の東京金60分足では、雲のネジレ付近から引けにかけて加速的に上昇基調が強まった。ただ、節目となる5,000円が視界に入ってきていることから、利益確定売りも入りやすい。ただ、5,000円を上抜けしてくると2013年2月7日高値5,081円が高値が意識される。

 

NY金物市場は1415.60-1449.70ドルのレンジ相場となった。米中通商協議が長引くとの見方が強いことや、世界的な株安の流れの中で安全資産としての需要が高まり、強い動きを見せた。また、トランプ米大統領は『米海軍の艦船がペルシャ湾のホルムズ海峡でイランの無人偵察機を撃墜した』と述べたことから、安全逃避の買いが一段と広がった。さらに、米国の利下げ期待の高まりで、金の先行観は強かった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格を上回っていることから、一旦上値が重くなると利益確定売りに押されやすい。また、高値圏での出来高が少ないことから、出来高が増加してくるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDがシグナルを上抜けかい離幅を広げながら上向きとなっていることで、上昇基調が強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、過熱感が出ているものの、明確に上昇トレンドが発生していることから、上方かい離もしくは高水準で推移しやすいので過熱感だけでの売りには注意が必要となる。

 

東京金日足では、レジスタンスとして意識されていた7月3日の直近高値4,950円を上抜けしたことで、騰勢が強いことを示している。そのため、この4,950円を維持できるかが注目される。下値では5日SMAの4,907円や10日SMA4,893円がサポートとなりやすい。NY金も米国の早期利下げ観測が再び強まったほか、米国とイラン間での地政学リスクの高まりから再び騰勢が強まっている。現状では金売り材料不足の感があり、押し目では底堅い展開が続いている。為替市場では、米国の早期利下げ観測が強まったことが、ドルの重石となりやすい。欧米市場でも108円のワンタッチから下落基調となっており、戻り上値が重くなっている。

本日の注目点では、7月3日の直近高値4,950円を上抜けしたことで、一旦の利益確定売りに押されるのか、それとも節目となる5,000円を目指す展開となるかが焦点となる。

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