FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲のネジレでトレンド加速!

 

★5月26日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲のネジレ付近から上昇の勢いが強まり、一時心理的節目となる6,000円を上抜け6,011円まで上値を伸ばした。しかし、引けにかけては上値が重くなり、6,000円割れで終了した。直近高値5,993円を上抜けしたことで、一転してサポートラインとして意識される。

 

NY金先物市場は1725.30-1754.50ドルのレンジ相場となった。28日に閉幕した中国の全国人民代表大会(全人代)で香港における『国家安全法制』を導入する決定が採択され、トランプ米大統領が中国について記者会見を行うとし、米中対立激化懸念で買いが先行した。29日のアジア市場で1725.30ドルまで下げたが、ニューヨーク市場で1750ドルを突破。この水準では利食い売りが観測されたが、株価動向を意識して一時1754.50ドルまで一段高となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を再度上抜けしたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収する展開となっている。そのため、上値が軽くなったことで、高値圏で出来高が膨らむかが相場のポイントとなる。ただ、高値圏まで上昇していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい状態となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に緩やかに上昇基調を維持しているものの、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高値圏から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強まっている。週明け寄り付きがポイントとなる。

 

東京金の日足では、4営業日連続して上値を10日SMAが抑える一方で、下値を25日SMAが下支えする展開が続いている。週明け上抜け出来るのか、それとも下抜けしてしまうのかが焦点となる。NY金は今後の米中関係悪化懸念が高まるとの思惑もあり、リスク回避の金買いにつながりやすい。そのため、押し目買い目線が継続する。為替市場では、月末に絡んだ円売りが強まったが、108円台乗せには失敗した。そのため、107円台でのレンジ相場が継続する可能性が高く、為替変動による東京金への影響は大きくない。為替市場では『リスク選好のドル売り』と『リスク回避のドル買い』の動きとなっている。

注目点は連日10日SMAと25日SMAに挟まれる展開となり、値幅が小さくなっている。そのため、上下どちらに放れるかが焦点となる。

 

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