★7月27日以降の東京金60分足では、月末・週末にもかかわらず高値圏で底堅い展開となり終了した。週明けは雲のネジレが2つあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいことから注意が必要となる。高値圏に位置していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。
NY金先物市場は1971.40-2005.40ドルのレンジ相場となった。前日は調整で反落し、10連騰にはならなかったが、金の先高観は根強く、この日は時間外取引から買いが先行した。心理的節目の2000ドルの大台を突破し、一時2005.4ドルの最高値をつけた。米国に続いてこの日発表したユーロ圏の4-6月期GDPが過去最大の下げを記録し、安全資産の金の買いを後押しした。ロンドン市場(通常取引開始前の時間外取引)において2005.40ドルまで一段高となったが、ニューヨーク市場では利益確定を狙った売りが優勢となり、一時1975.80ドルまで売られる場面があった。ただ、押し目買い興味は残されており、1995.00ドルまで戻している。
価格帯別出来高では、6,600円近辺で出来高が多いことから買い方に含み益があり、100円超抜けしていることもあり、上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが注目点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に緩やかに上昇基調にある。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、過熱感が出ているものの、明確に上昇トレンドが発生していることから高水準に張り付くダマシとなっているので注意が必要となる。そのため、MACDの動きに注意。
東京金の日足では、5日SMAに支えられ高値圏でのもみ合い相場となっており、短期的な上昇トレンドが継続している。オシレータでは、短中期的に過熱感が出ているものの、明確な上昇トレンドを維持していることからオシレータの機能が鈍化している。そのため、5日SMAや10日SMAを下抜けするまでは、押し目買い目線で見ていきたい。世界的に類を見ない金余りとなっており先行きのインフレ期待や、新型コロナウイルスのパンデミック第2波懸念から金は買われやすい。新型ウイルスのワクチンや有効な治療薬ができるまでは、押し目買い目線が続きそうである。
休み明けの注目点は、為替市場でドル/円が一時104円台前半まで円高が進行したものの、NY市場では105円台後半まで円売りが強まったことで、東京金の下支えとなりやすい。そのため、じり高が継続するかが注目される。また、日本でも新型コロナウイルスの感染者が日々増加してきていることから、安全資産としての金が買われやすい地合いが続く。
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