FITS エコノミックレポート

東京金60分足では軽い押しを交えて上昇基調維持!

 

★6月3日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートラインとなり軽い押しを交えながら24時間SMAの上昇に伴って上昇基調が継続している。各SMAが緩やかに上昇基調にあることや、一目均衡表の雲も緩やかに上昇していることから、過熱感のない上昇基調を維持している。

 

NY金先物市場は8日続伸した。弱い米5月雇用統計を受けて米利下げ観測が一段と高まり、為替市場でドル安・ユーロ高が進み金は約3ヵ月半ぶりの高値を付けた。米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した4日時点の建玉報告によると、投機筋による買越幅は3週間ぶりに拡大し、前週比6万9427枚増の15万6115枚と2018年4月17日以来ほぼ1年2ヵ月ぶりの高水準となった。

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高が増えてきていることから先行期待の買いも入っていることを示している。ただ、高値圏で推移していることから上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。高値圏に位置していることから、新規の買いが継続するかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方に位置しているものの、上昇の勢いはなくほぼ横ばいの展開となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的な下落基調となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAが100日SMAと75日SMAを次々に上抜けするゴールデンクロスとなっており、上昇の勢いが強いことを示している。5日SMAを下抜けするまでは、上向きバイアスが強いことを示している。また、10日SMAも5日SMAを追うように上向きとなっており、相場に勢いがある。NY金先物市場は、5月米雇用統計が弱い結果となったことで、FRBが早期に利下げするとの思惑から米ドルインデックス指数が大幅に低下していることや、全面ドル安に支援され上昇にバイアスが強い。売り方からの手仕舞いが一巡するまでは上昇基調が継続しそうだ。為替市場では、思ったほど円高基調とならず、107円台後半では下げ止まり108円台を回復する展開となっている。CFTCの対ドル持ち高でも4月30日の円ショート(円売り・ドル買い)のポジション▼99,599枚から直近6月4日付けでは▼44,389枚と円ショートポジションが解消されていることから、下押しバイアスも限定的となっている。ただ、1月4日安値107.47円を下抜けすると円高が加速する可能性もある。

 

週明けの注目点は、4月11日の直近高値4,662円を上抜けしたものの、押し戻されて終了していることから、確り上抜け出来るかが焦点となる。直近高値を上抜けると高値切り上げとなり、トレンド転換が明確となりやすい。3月20日の高値4,685円や2月20日の年初来高値4,789円が視界に入る。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ