FITS エコノミックレポート

東京金60分足では窓埋め後戻り基調鈍化!

 

★9月20日以降の東京金60分足では、下放れして夜間取引が始まり一時下落基調が強まったものの、安値5,160円をボトムとして引けにかけて戻り基調となった。ただ、窓埋め後は24時間SMA(緑線)240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され戻りの勢いは鈍化した。

 

NY金先物市場は1493.30-1514.40ドルのレンジ相場となった。来月開催の米中通商協議への進展期待が高まり、安全資産の金は利益確定の売りが先行した。サウジアラビアがイエメンの反政府組織『フーシ派』と部分停戦との一部報道もリスクオン地合いを強め、金先物は一時1490ドル台まで売り込まれた。その後、トランプ米政権が対中投資制限を検討しており、中国に流れる米国の資金を抑制する案も検討しているもようとの報道を受けて金相場は買い戻しの動きとなり、金先物は1500ドル台を回復して週引けした。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方の『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。やれやれ売りを吸収出来るだけの新規の買いが入るかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からMACDがシグナルを上抜けるゴールデンクロスしたが戻り基調は弱い。また、ストキャスティクス(パラメータ:14、3、3、20、80)も%Dが横ばいとなっており、戻り基調が鈍化傾向にある。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,201円を下抜けしたことで、下落調整となりやすことで早々に回復できるかが焦点となる。下押しでは9月10-11日につけた安値5,122円が節目として意識される。このラインも下抜けすると75日SMAの5,013円が視界に入る。NY金も心理的な節目の1,500ドル割れしたが、トランプ政権内で対中投資制限を検討すると報道され、米中の関係悪化につながるとのリスクが高まり買い戻される展開となった。為替市場では108円を上抜けしていたものの、米国株安・米長期金利低下から再び107円台に押し戻される展開となっている。ただ、過度な円高基調にはなっていない。

注目点は25日SMAを早々に回復できるのかが焦点となる。回復出来ない場合は5,122円や75日SMA近辺までの下落調整も意識される。

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