FITS エコノミックレポート

東京金60分足では戻り基調が継続!

 

★5月21日以降の東京金60分足では、下落基調が続き5,874円まで下落したものの、下げ止まると戻り基調が継続している。24時間SMA(緑線)を上抜けしたことで、陽線引けとなった。ただ、上値では一目均衡表の雲がありレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1701.60-1729.10ドルのレンジ相場となった。経済活動の再開やコロナワクチン開発期待を背景とした投資家のリスク選好ムードが継続し、安全資産の金は売りが先行したものの、米中の緊張感の高まりへの懸念で買い意欲も強く、プラス圏に浮上して取引を終えた。27日のアジア市場で1729.10ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では米国株式の上昇を意識して1720ドル台で上げ渋る展開となった。

 

価格帯別出来高では、6,000円前後に出来高の多い価格帯があり、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』がでやすく戻り上値の重石となりやすい。5,900円前後では、短時間で出来高が膨らんでいることから押し目買いが入ったと思われる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルとゴールデンクロスして戻り基調となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、買われ過ぎ過熱感が出ており%Dの上昇の勢いも鈍化してきている。寄り付き後はMACDの動向に注意する必要がある。

 

東京金の日足では、25日SMAの5,915円がサポートラインとして意識され、下げ止まる展開となった。一方で、上値では、5日SMAの5,967円や10日SMAの5,999円が位置しており、レジスタンスとして意識される。NY金はリスク選好の動きから売られやすい一方で、米中対立の激化懸念も高まっており一方的に売られる展開にはなり難い。為替市場では、108円台に届かず上値の重い展開となっている。しかし、下値も底堅く107円台後半でもみ合う展開となっている。そのため、東京金の下値を支える展開となっている。

本日の注目点は、25日SMAがサポートラインとして意識され下支えするのか、それとも5日SMAと10日SMAを上抜け戻り基調が鮮明となるのかが焦点となる。本日は中国の全人代の最終日となり、『香港国家安全法』の採択を目指す。そのため、米中対立の激化懸念もあり、リスク回避の金買いにつながる可能性もある。

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