FITS エコノミックレポート

東京金60分足では心理的な節目まで戻る!

 

★11月11日以降の東京金60分足では、5,120円近辺での心理的節目で上げ止まる展開となっている。雲の上限や120時間SMA(赤線)を上抜けしたことで、戻り基調は継続している。ただ、夜間取引には雲のネジレがあり、雲の厚みもなくなることから上下に振れる可能性があるので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1462.80-1472.10ドルのレンジ相場となった。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長、ロス米商務長官と米政権主要メンバーが相次いで、米中通商協議の進展に楽観的な発言をしたことで、米ドルや米国株式市場さらに米国金利が上昇しリスクオンになり金先物価格は弱含んだ。

 

価格帯別出来高では、最も出来高の多い価格帯を上抜けしていることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい地合いとなっている。また、今までレジスタンスとなっていた価格帯まで戻ったことも利食い売りが入りやすい展開となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしたものの緩やかな上昇となっており力強い動きにはなっていない。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域まで上昇しており、買い方からの利食いが入りやすく上値を抑える。

 

東京金の日足では、100日SMAの5,087円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。また、5日SMAの5,109円を上抜けしてきていることから、短期的には戻り基調を示している。ただ、上値では、10日SMAの5,146円や75日SMAの5,154円がレジスタンスとして意識されることから、上値も重い展開が予想される。NY金はリスク選好の動きから上値の重い展開となっている。心理的な1,500ドル台を下回っていることも上値の重さが意識される。為替市場では、米中通商協議の進展期待からドル買いが強まったことで、108円台前半から108円台後半まで円安基調となった。そのため、東京金の下支えとなっている。ただ、200日SMAの108.99円がレジスタンスとして意識されやすい。

 

本日の注目点では、10日SMAや75日SAMを上抜けするのか、それとも5日SMAと100日SMAを下抜けするのか注目される。また、60分足では夜間取引で雲のネジレがあることから、トレンドの加速や反転など相場の節目になりやすい。

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