FITS エコノミックレポート

東京金60分足では徐々に三角持合いの様相!

 

★7月29日以降の東京金60分足では、下値を切り上げ・上値を切り下げる三角持合いの様相となっている。三角持合いは短期投資家によって形成されやすく、短期の値幅取りが中心となっていると言える。三角持合いでは一時的に方向感を欠く動きとなるが、放れた後は元のトレンドに戻る。ただ、保放い放れが明確になると短期的に大きな動きとなりやすいので遅滞ない行動が必要となる。上値では120時間SMA(赤線)240時間MSA(茶線)がレジスタンスとして意識されている。

 

NY金先物市場は1442.50-1461.90ドルのレンジ相場となった。この日発表された7月米雇用統計はおおむね市場予想と一致したが、米長期金利は低下し、米国株式は弱含みとなったことから、安全逃避の買いが入った。また、米国による対中追加関税の発動表明で貿易摩擦への懸念が高まっていることもリスク資産としての金に資金が集まった。

 

価格帯別出来高では、もっとも出来高の多い価格帯を下抜けしていることから、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となりやすい。下値では出来高が少ないことから、売り方のシコリ玉が少ないことで大きな下落となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺で横ばいとなっていることで、トレンドレス状態となっている。一方でストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下回っていることで、下押しバイアスが強まっている。

 

東京金日足では、上値を5日SMA4,942円と10日SMA4,935円がレジスタンスとなっている一方で、25日SAM4,907円がサポートラインとなっている。ロウソク足も上下にヒゲのある小陽線となっており、抵抗線に挟まれ身動きの出来ない状態となっている。NY金は、米中貿易摩擦の激化懸念から欧米市場でリスク回避の動きが強まり大幅上昇している。そのため、大きく下落する要因はないことから、下落局面では押し目買い目線となりやすい。為替市場では、欧米長期金利が低下傾向にあることから、円高基調になりやすい地合いが強まっている。そのため、東京金の上値を押さえる要因となっている。

本日の注目点は、上下に挟まれた抵抗線をどちらに抜けるかが焦点となる。リスク回避の動きが強まっていることから金は買われやすい半面、円高による売り材料もあり上下どちらに抜けるか注視される。

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