★5月11日以降の東京金60分足では、心理的節目となっていた6,000円を上抜けしたものの、引けにかけては上値を切り下げる展開となった。ただ、6,000円台を維持して終了したことで、週明けの寄り付き後の値動きが注目される。下押しした際は24時間SMA(緑線)の5,981円前後がサポートされるかが注目点となる。
NY金先物市場は1736.80-1761.20ドルのレンジ相場となった。米商務省は15日、中国の通信機器大手ファーウェイに対する制裁強化を発表した。中国側も対抗措置を取るとの報道も伝わり、米中対立の激化懸念から安全資産の金に投資家の資金が向かった。約3週間ぶりの高値まで上昇した金先物は底堅いまま週引けした。米国株式の下げ幅が一時拡大したことも意識され、金先物は4月14日以来の高値1761.20ドルまで買われた。
価格帯別出来高では、5,850-5,900円の出来高が多いことから、上値が重くなると買い方からの利益確定売りが出やすい。そのため、6,000円台で出来高が膨らむかが焦点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で下向きとなっておりシグナルとデッドクロス寸前となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的な下落基調となっている。
東京金の日足では、カップアンドハンドルのフォーメーションからの上昇となっており、上値追いの期待が強まる。一方で、短期的な下落調整場面では、上向きの5日SMAの5,924円、10日SMAの5,876円、25日SMAの5,870円がサポートラインとなるかが注目される。上向きバイアスが強まっていることから、6,000円台の値固めするかがポイントとなる。NY金も米中対立の激化懸念から安全資産としての金買いが入った。米中問題については、少なくとも11月の大統領選まで継続する可能性が高い。そのため、押し目買いが入りやすく底堅い展開が継続すると思われる。為替市場では、ドルの上値が重い一方で、トランプ大統領のドル高支持発言から過度な円高・ドル安も抑制される。
今週は6,000円台値固めとなるのか、それとも一旦の利益確定売りでの下落調整となるかが注目される。見渡せば相場は期待で動いているものの、現実的には悪材料ばかりとなっていることから、調整場面では押し目買いで対応したい。
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