★7月2日以降の東京金60分足では、夜間取引に入るともみ合い相場から上抜け上昇基調が強まった。しかし、一旦上値が重くなると引けにかけて徐々に上値を切り下げる展開となった。最近の値動きでは、もみ合い相場から上値を切り上げる展開が多くなっている。利益確定売りを吸収しながらもみ合い相場が続いた後、売りが一巡すると上昇するパターンとなっている。
NY金先物市場は1803.80-1829.80ドルのレンジ相場となった。米国の複数の州でコロナ感染の拡大が再燃し、経済活動再開が停滞し、景気回復に遅れが出るとの思惑が安全資産とされる金の買いを誘った。また、ドル安・ユーロ高もドルの代替資産とされる金の買いに拍車をかけた。アジア市場で1803.80ドルまで売られたが、まもなく反転した。そして、ニューヨーク市場の午前中に1829.80ドルまで買われた。米国株高を意識して伸び悩んだが、1810ドル台を維持した。
価格帯別出来高では、もみ合いながら出来高が膨らんだ後、一気に上昇する展開となっている。ただ、出来高の少ない価格帯が歯抜けのような様相となっているが、出来高の少ない価格帯では値動きが大きくなるので注意が必要。今後、高値圏で出来高が膨らむかが注目点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜け、下向きとなっていることで下押しバイアスが強まっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、高水準から%DとSlow%Dの両線が下向きとなっており、短期的な調整局面になっている。
東京金の日足では、上ヒゲ陽線となっているものの、上向きの5日SMAの6,179円を上回っており、短期的には上昇基調は継続している。大きな押し目もなくじり高が続いていることから、底堅さが意識される。NY金も米国株高よりも、新型コロナウイルスの感染『第2波』懸念が意識されており、ワクチンや治療薬が開発されるまでは底堅く推移する可能性が高い。為替市場では、リスク回避のドル買いとリスク選好のドル売りが続いている。そのため、米国株安ではドル買いとなり米国株高はドル売りとなりやすい。ドル/円では、107円台でのレンジ相場入りとなっており、為替の影響が小さくなっている。
本日の注目点では、60分足では一旦上値が重くなっていることから、5日SMAや10日SMAがサポートラインとして意識されるかが焦点となる。一方で、世界的に新型コロナウイルスの感染が再拡大していることもあり、リスク回避の金買いが継続するかも注目される。
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