★5月1日以降の東京金60分足では、雲の上限がサポートラインとなり高値圏でもみ合う展開が続いている。上値では5,900円が心理的な節目となり、上値を抑える展開となっている。先行き雲の厚みが薄くなることから、雲の抵抗体としての機能も弱まりやすい。
NY金先物市場は1693.50‐1716.70ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで下落すると、ドル建ての金先物には割安感から買いが入った。引けにかけて利益確定売りに押されたが、1700ドル台を維持して終えた。ニューヨーク市場では株安を意識して1716.70ドルまで買われたが、1700ドル台では利益確定を狙った売りも観測されており、やや上げ渋った。
価格帯別出来高では、もみ合いながら出来高が膨らんできており、上下に振れると手仕舞いの動きが強まり大きな振れとなりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいから下向きとなってきており、下押しバイアスが強まってきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dの両線が下向きとなっており、下落基調が強いことを示している。下押しバイアスが強いことから、雲の上限で下げ止まるかが注目される。
東京金の日足では、10日SMAの5,858円がサポートラインとなっている。また、緩やかに上向きとなっている5日SMAの5,844円や25日SMAの5,835円も下値目処として意識されやすい。徐々に値幅が縮小していることから、近い将来上下に振れる可能性が高まってきている。NY金は、再び1,700ドル台を回復してきており、維持出来るかが注目される。再び米中対立懸念が高まってきていることから、リスク回避の動きにつながりやすく、金の買い材料となりやすい。為替市場では、米国債入札が好調だったことで金利低下によりドルが売られやす展開となっている。1ドル=107円台を維持出来るかが注目される。
短期的には5日SMAと10日SMAを上抜けしていることから、上昇基調は続いている。ただ、5,900円が上値目処として重石となっている。徐々にこう着相場となってきていることから、上下に振れる展開には注意が必要となってきた。
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