FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高は膨らんだが上値の重い展開!

 

★7月12日以降の東京金60分足では、高値圏でもみ合い相場となったが、上値の重さが意識され下押しの展開となった。ただ、72時間SMA(青線)がサポートラインして意識され下げ止まる展開となっている。雲の上限を上抜けは維持したものの、週明けに反転出来ないと雲の中に入り込みより上値が重くなる可能性もある。ただ、26期間先の先行スパン1と先行スパン2が上向きとなっていることから、上昇基調は維持している。

 

NY金先物市場は1421.10-1454.40ドルのレンジ相場となった。米国の大幅利下げ観測がやや後退したことや、米長期金利の上昇を受けて安全逃避の金買いは縮小し、昨日に約6年2カ月ぶりの高値水準まで上昇した金は利益確定売りが優勢となった。 

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高が膨らんだものの、上値の重さが意識された。引けにかけて出来高の多い価格帯を一旦下抜けしたことで、戻り基調では早めの利益確定売りも入りやすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDがゼロラインを下抜けしたことで、12EMAと26EMAがデッドクロスしたこととなり、短期的には売られやすい展開となっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は売られ過ぎ域まで低下しているが、下落トレンドが明確になっていることから、下方かい離もしくは低水準が継続する可能性もあるので注意。

 

東京金の日足では、前日のロウソク足に対して『はらみ線』となっており、前日高値4,983円を上抜けするのか、それとも前日安値4,896円を下抜けするのかが注目される。また、5日SMA4,917円と10日SMA4,897円を上回っていることから、上昇基調は継続している。NY金は米長期金利上昇を嫌気され利益確定売りに押されたものの、小幅な下落に留まった。また、中東情勢で改めて地政学リスクが意識されていることもあり、小幅安も底堅い展開を維持している。為替市場では、前日までの0.5%の利下げ期待から0.25%の利下げへ変化しつつあり、ドルの押しも限定的となっている。ただ、改めて108円台の上値の重さも意識されている。

週明けの注目点は、5日SMAと10日SMAがサポートラインとして意識され反転するのか、それとも両線を下抜けしてしまうのかが焦点となる。下抜けするようなら、25日SMA4,848円が下値目処として意識される。米国・英国とイラン間で改めて地政学リスクが高まっていることから、下押しも限定的となる可能性もある。

 

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