FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯維持出来ず!

 

★5月20日以降の東京金60分足では、120時間SMA(赤線)雲の上限がレジスタンスとなり、下押しバイアスが強まった。雲の下限を下抜け240時間SMA(茶線)を維持出来ずに下押しする展開となった。引けにかけてじり安となっており、引け際の悪い展開となっている。

 

NY金先物市場は1700.00-1737.20ドルのレンジ相場となった。経済活動再開の動きが広がりつつあることや、新型コロナワクチン開発への期待感などでリスク回避の動きが後退し、安全資産とされる金は利益確定売りに押された。26日のアジア市場で1737.20ドルまで買われたが、主要国の株高を意識した売りが増えたことでその後は下げに転じた。通常取引終了後の時間外取引で1700.00ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことから、もう一段下押しすると買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。また、戻り場面では、出来高の多い価格帯付近が上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でシグナルと共に下向きが続いていることから、下押しバイアスが残っている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、かなり売られ過ぎ過熱感が出ているものの、下落トレンドが継続していることから底這いする可能性もあるので注意。

 

東京金の日足では、10日SMAの5,996円を下抜け5日SMAとデッドクロスしたことで、短期的には下押しバイアスがかかっている。ただ、25日SMAの5,911円が位置しており、レジスタンスとして意識される。25日SMAで下げ止まるかが注目点となる。下抜けすると、三尊天井の様相となっていることから5月7日安値5,746円が意識される。NY金先物市場も欧米市場でリスク選好の動きとなったことや、ドル安を嫌気して利益確定売りが強まった。ただ、米中対立の激化懸念が強まっていることから、大幅下落調整にはつながりにくい。為替市場では、108円台定着に失敗してから107円台で方向感に欠ける動きが継続している。リスク選好の動きはドル売りとなりやすい。

 

本日の注目点は、25日SMAを維持出来るのか、それとも再び5日SMAと10日SMAを回復出来るかにある。戻り場面では、上値に出来高が多い価格帯があることから上値の重石となりやすい。

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