FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯が下支え!

 

★5月27日以降の東京金60分足では、6,073円まで上昇後に急落する展開となったものの、6,000円割れせずに引けにかけてやや持ち直した。雲の上限の上方に位置していることから、上昇基調は継続している。ただ、先行き雲の上限が上昇してくることから、下値を切り上げることが出来るかが注目される。

 

NY原油先物市場は1728.00-1728.00ドルのレンジ相場となった。為替相場ではドルが対ユーロで3月半ば以来の水準まで弱含んだため、ドル建ての金先物は割安感から買い先行も上昇一巡後には売り優勢となった。経済活動の再開で景気回復への期待感が高まり、金融市場全般にリスクオン地合いが進む中、安全資産とされる金への下落圧力が強まった。ニューヨーク市場の午前中に1757.00ドルまで買われたが、その後1728.00ドルまで反落した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯で下げ止まる展開となった。上値では出来高が伸び悩んだことで利益確定売りに押される展開となった。出来高の多い価格帯前後で売買が交錯しやすく、上下に放れると手仕舞い売買でトレンドが加速しやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルとデッドクロスして緩やかに下落基調となっている。ただ、ゼロラインの上方に位置しているうちは上昇基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低位まで下落した後%DとSlow%Dは横ばいとなっており、上向きになるか低位横ばい推移するのか注目される。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,993円、10日SMAの5,988円がサポートとして意識され上回っていることから、短期的な上昇基調は継続している。また、5日SMAが10日SMAをわずかに上抜けするゴールデンクロスしていることも上昇基調を示している。下値では、強いサポートとして意識される25日SMAの5,940円が意識される。NY金先物市場は、市場全般にリスクオンにあったことで売りが優勢となったものの、全米に広がる抗議デモや米中対立の先行き不透明感のほか、新型コロナウイルスの第2感染拡大へのリスクも残っており、下値は限定的な展開が予想される。為替市場では、特段の円売り材料はなかったものの、上値追いからストップロスを巻き込み急速に円安が進んだ。そのため、NY金は下落したものの、東京金の下支えとなった。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAがサポートとなり反転地合いとなるのか、それとも両SMAを下抜け25日SMAとの攻防となるのかが焦点となる。

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