FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯から下かい離!

 

★6月24日以降の東京金60分足では、一旦戻り基調となったものの、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され安値引けとなる展開となっている。一目均衡表の雲とのかい離幅が広がってきたことから、買い方からの手仕舞い売りが入りやすくなっている。

 

NY金先物市場は、先週末の米中首脳会談では通商協議再開が確認され、両者の対立による世界経済の先行き不透明感は一旦弱まった。また、トランプ米大統領と北朝鮮の金・委員長の会談が実現したことで東アジアの地政学リスク後退も意識され、安全資産の金には売りが集まった。また、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測からユーロ安・ドル高傾向となり、割高感による売り圧力も高まった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯からかい離してきた。4,800円近辺では押し目買いにより出来高が増えている。ただ、上値で出来高が多いため、戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』により上値の重い展開となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいとなっているため、下落の勢いは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落基調は継続している。下落基調は続いているものの、その勢いは鈍化傾向にある。

 

東京金日足では、5日SMAを下抜けレジスタンスとして意識される中、下向きになってきていることから短期的な下落基調となっている。また、10日SMAの4,818円を下抜けしていることも上値が重くなっている。NY金も1,400ドル台割れとなり、一旦の下落基調となっている。CFTCの6月25日NY金投機筋のネットポジションは、236,554枚と高水準になっていることで、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。外国為替市場では、108円台半ばでは上値が重くなっている。

本日の注目点は寄付き後10日SMAを早々に回復出来るかにある。また、下向きとなっている5日SMAを上抜けできるかも重要ポイントとなる。一方、戻りきれない場合は、高値圏に位置しているため、買い方からの利益確定売りでじり安展開となりやすい。また、2月20日の高値4,789円が下値の目処として意識されやすい。

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