FITS エコノミックレポート

東京金60分足では三角持合いから上抜け!

 

★7月23日以降の東京金60分足では、三角持合いから一時下抜けしたことから下押しとなったものの、一気に買いが入り急速に下ヒゲを付けた後に、持ち合の上限を上抜けする展開となった。ただ、引けに掛けては利食い売りと思われる押しとなり陰線引けとなった。

 

NY金先物市場は1414.40-1428.00ドルのレンジ相場となった。今週31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えるなか、ポジション調整のフローが買い方向で進んだ。米連邦準備理事会(FRB)のハト派な金融政策姿勢は、金を含めた商品市場への資金流入を連想させた。また、米長期金利が伸び悩んだことから、押し目買いも入った。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から一気に上昇基調となったものの、高値圏で出来高が増えてくるかが焦点となる。出来高が増えてこないと、買い方からの利益確定売りを吸収出来ずに再び上値を重くする。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルがかい離幅を広げて上向きとなっていることから、上昇基調が強いことを示している。MACDの方向性がポイントとなる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、過熱感が出ているが、明確なトレンドが発生している時は上方かい離もしくは高水準が継続しやすい。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,941円、10日SMAの4,932円がサポートラインとなり上昇基調が継続している。上値では7月19日の高値4,983円が意識される。心理的節目となる5,000円を目前にして上値が重くなっており、本日も高値圏での攻防となりやすい。NY金は、英国のEUからの合意なき離脱が現実味を帯びてきており、リスク回避の金買いにもつながりやすく底堅い展開が予想される。為替市場では、本日の日銀金融政策決定会合では、金融政策の現状維持が予想されており、結果後に円買いにつながる可能性もある。また、夕方から黒田日銀総裁の会見があり、発言内容次第では為替の変動幅が拡大する可能性もるので警戒が必要となる。

本日の注目点は、7月19日の高値や心理的節目となる5,000円を付けることが出来るかが焦点となる。下押しでは5日SMAや10日SMAがサポートラインとなるかも注目される。

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