FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではレンジ相場!

 

★9月12日以降の東京金60分足では、概ね5,160-5,241円近辺を上下とするレンジ相場の様相となっている。また、雲のネジレ近辺では相場のトレンドの反転が見受けられる。本日も夕方に雲のネジレがあるので、相場の転換には注意が必要となる。また、雲の上下限がレジスタンスになっているが、寄付き後は雲の厚みが薄くなることから雲の上抜け抵抗が弱まる。

 

NY金先物市場は1496.30-1512.10ドルのレンジ相場となった。米追加利下げの可能性はやや後退したことから、時間外取引のアジア市場で1496.30ドルまで下げ幅は拡大した。しかし、通常取引開始後に1512.10ドルまで戻す場面があった。中東情勢の緊張状態は緩和されていないことが金先物相場を下支えする場面があった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の下限に位置していることから、戻り基調では『やれやれ売り』が入りやすく上値も重石となっている。出来高は、ほぼレンジ内に収まっていることから、レンジを上下に抜けると大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、緩やかに戻り基調となっているが、ゼロラインがレジスタンスとして意識される可能性がある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20.80)は、%DとSlow%Dが下向きとなっており、下落基調は継続している。

 

東京金の日足では、辛うじて5日SMAの5,194円、10日SMAの5,182円、25日SMA5,184円を上回っており、本日も25日SMAを挟んだもみ合い相場となりやすい。NY金先物も節目となる1,500ドルを挟んでもみ合い相場となっている。米中貿易協議や中東情勢の緊迫化などリスク回避の要因も残っており、底堅い展開が予想される。為替市場では、米国の追加利下げ観測が後退しており、米長期金利が下がり難くなっていることで、ドルの失速が考えにくく108円を挟んだ展開が予想される。

 

本日の注目点も、引き続き25日SMA上抜け継続するのか、それとも明確に下抜けして下落調整局面となるかが焦点となる。日米欧英など主要中央銀行の金融政策会合も無難に通過したことから、再び米中通商協議や中東情勢などに注目が集まる。

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