FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではレンジ相場入り!

 

★5月16日以降の東京金60分足では、概ね4,500-4524円のレンジ相場入りとなっている。雲の中を上下に振れる展開となっていたが、寄付きから雲のネジレがあり、トレンドに反転や加速など相場の節目となりやすい。上値では90時間SMA(紫線)がレジスタンスとして意識され徐々に上値を切り下げる展開となっている。

 

NY金先物市場は1277.10ドルを高値に、一時1272.80ドルまで下落した。米トランプ政権が中国の監視カメラ最大手についても米企業による取引の制限を検討しているとの報道を受け、米中通商摩擦の激化懸念が再燃して買いが先行した。また、ドルがユーロに対して売られた場面ではドル建ての金先物も強含んだ。その後、通常取引終了後に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日-5月1日開催分)の公表を控え、いったん持ち高調整的な売りとなったが、株安や原油安を受けて再び安全志向的な買いが強まった。

 

価格帯別出来高では、もみ合いが続いていることで4,510円近辺で出来高が増加してきている。レンジ内に出来高が集中していることから、レンジの上下に抜けると大きな動きとなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしてきており下落基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DがSlow%Dを下抜け下落基調が継続している。短期的には下押しバイアスが強くなっている。

 

東京金日足では、連日5日SMAの4,512円と10日SMAの4,528円がレジスタンスとなり上値を抑えている一方で、260日SMA4,492円や200日SMA4,479円がサポートラインとして意識されている。トレンド的には2月21日の高値から上値・下値を切り下げる展開となっていることから、下落基調は継続している。NY金先物市場は、再び米中通商摩擦が激化する様相となっており、安全資産とされる金買い材料になりやすい。為替市場では、リスク回避の動きにも110円台を維持するなど底堅さは感じられるが、上値追いにはなりにくく、110円前半から半ばでのレンジ相場が続きそうである。

本日も東京金は値動きの乏しい展開が予想される。60分足ではレンジ相場となっており、上下のレンジ抜け待ちとなる。

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