★9月13日以降の東京金60分足では、レンジ相場の上限となる5,241円に向けて上昇基調は継続している。ただ、引けにひけて迷い線となる『十字線』で終了した。雲の上下限がサポートラインとなると、引けに掛けて上昇の勢いが増した。
NY金先物市場は1505.30-1524.50ドルのレンジ相場となった。次官級の米中協議で訪米している中国代表団が来週予定されている米農家の視察を中止したとの報道を受けて、米中通商協議の進展期待が後退し、安全資産の金が買われた。北米市場では株安を意識した買いが入ったことで、通常取引終了後の時間外取引で1524.50ドルまで買われた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しての上昇となっている。レンジ上限に向けて、出来高が膨らむかがポイントとなる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜ける上昇となっており、MACDとシグナルがかい離幅を広げていることから、上昇の勢いが強いことを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感がある中、%Dが横ばいとなってきたことで寄付き後の動向に注意。
東京金の日足では、5日SMAの5,205円、10日SMAの5,187円、25日SMAの5,188円を上抜けしており、上昇基調は継続している。週末に米中通商協議の先行き不透明感が出たことで、リスク回避の動きが強まった。そのため、NY金先物市場も戻り基調が強まり上昇基調を回復した。為替市場は、リスク回避の円買いが強まり、107円半ばまで円高が進行した。
米中通商協議の行方に市場が振り回される展開となっている。大統領選が終了するまでは、今後も歩み寄ったかと思えば離れる展開が続く可能性が高い。そのため、金は押し目買い目線となりやすい。
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