FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではダブルボトムネックラインに戻る!

 

★3月19日以降の東京金60分足では、ダブルボトムネックラインの4,597円を上抜けしたものの、再びネックラインまで低下する展開となっている。24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され下げ止まる展開となっている。週明けから雲の下限が意識される展開となる。

 

NY金先物市場は1291.30-1304.60ドルのレンジ相場となった。米インフレ率の鈍化を意識した買いが入った。また、メイ英首相による欧州連合(EU)離脱合意案が3度目の採決でも否決されたほか、EU高官からは、合意なき離脱への言及が相次いだ。警戒感から安全資産とされる金の買い戻し優勢で週末の取引が進行した。 ただ、英国の政治不安を嫌気してユーロ安・ドル高の相場展開に上げ幅は縮小し、節目となる1300ドルを下回って終了した。

 

価格帯別出来高では、上値の出来高が多い価格帯があるため、買い方からの『やれやれ売り』を吸収するまでは上値の重い展開が続きそうだ。また、下値でもみ合いながら徐々に出来高も増えていることから、押し目買いも入ってきている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルがゴールデンクロスして上昇基調となっていたが、ゼロラインがレジスタンスとして意識され戻りの勢いも鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、買われ過ぎから%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなっており、下落基調が継続している。

 

東京金の日足では、三尊天井ネックラインの4,591円と75日SMAの4,588円を一旦下抜けしたものの、終値では回復して終了した。引き続きサポートラインとなるか注目される。ただ、上値では5日SMA4,628円、10日SMA4,642円、25日SMA4,650円が下向きとなっておりレジスタンスとして意識される。NY金は英国のEU離脱合意案が否決されたことで、『合意なき離脱』が現実味を帯びたことで底堅い展開となりやすい。ただ、ドル高・ユーロ安となりやすく上値追いとはなりにくい。為替市場では、新年度入りから本邦機関投資家などから新規投資によるドル買いが入りやすく当面は底堅い展開が予想される。

週初の注目点は、三尊天井のネックラインの4,591円と75日SMAの4,588円を維持出来るかが焦点となる。下抜けするようなら100日SMA4,550円、260日SMA4,490円、200日SMA4,465円が視界に入ってくる。

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