FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではもみ合い後に急騰!

 

★7月2日以降の東京金60分足では、もみ合い後に6,200円台まで急騰する展開となった。ただ、引けにかけては6,200円を挟んで小幅もみ合う展開で終了した。急騰したただけに上値が重くなると利益確定売りが出やすく、上値を抑える展開となりやすい。

 

NY金先物市場は1781.20-1810.80ドルのレンジ相場となった。為替市場でドル買い・ユーロ売りが進み、金は売りが先行した。しかし、米国株が反落するなど投資家のリスク選好姿勢が後退し、安全資産の金に買いが入った。ロンドン市場で1781.20ドルまで売られたが、ニューヨーク市場では株安や長期金利の低下を意識した買いが入っており、節目の1800ドルをしっかりと上回る相場展開となった。

 

価格帯別出来高では、高値圏でもみ合いながらも出来高が膨らんでいる。ただ、急騰しただけに売り方からの手仕舞いによる買い戻しも入っているものと思われる。そのため、売り方からの買い戻しが一巡するといったん上値が重くなるので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で上昇の勢いが鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜けしてきている。上昇の勢いがやや鈍化してきている。

 

東京金の日足では、上向きの5日SMAの6,153円と10日SMAの6,133円を上抜けしていることから、短期的には上昇基調が継続している。NY金先物市場も心理的な節目となる1,800ドル台を回復しており、底堅い展開となっている。為替市場では、新型コロナウイルスの感染拡大などが嫌気され米国株が大幅低下したことで、リスク回避のドル買いとなり、ドル/円も107円台半ばで底堅く推移している。そのため、東京金の下支えとなりやすい。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAがサポートとなり上昇基調を強めるのか。それとも、利益確定売りに押されるのかが焦点となる。

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