★5月26日以降の東京金60分足では、心理的な節目の6,000円近辺で240時間SMA(茶線)を挟んでもみ合う展開が継続している。高値圏で推移しているため、上値が重くなると利益確定売りが出てくる一方で、下値では押し目買いが入る動きとなっている。
NY金先物市場は1737.60-1761.00ドルのレンジ相場となった。底堅い株式市場を背景に安全資産とされる金は利益確定売りが先行した。もっとも下値の堅さを確認すると、NY午後にかけては下げ幅を縮小した。5月米ISM製造業景気指数が市場予想をやや下回ったことも相場の支えとなった。1日のアジア市場で1761.00ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では売買が交錯し、伸び悩んだ。利益確定を狙った売りが観測された。
価格帯別出来高では、高値圏でもみ合いながらも出来高が膨らんでいることから、底堅い展開が続いている。ただ、下値でも出来高が多い価格帯があることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から緩やかに低下傾向となっているほか、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%DがSlow%Dを下抜け両線とも緩やかに下向きとなっている。そのため、短期的には緩やかな下落調整場面となっている。
東京金の日足では、5日SMAの5,968円や10日SMAの5,991円を上抜けしていることから、上昇基調が継続している。また、25日SMAの5,936円が強いサポートラインとして意識されており、下値も堅い展開となっている。NY金も1,750ドル前後と高値圏で推移していることで、利益確定売りが出やすい一方で、下値では底堅い展開が続いている。為替市場では、108円台の上値の重さが意識されている一方で、107円台前半ではドル買いも入りやすい展開が続いている。ドル/円は相場はこう着相場が続いているおり、方向感を欠く展開となっている。そのため、一度動き出すと大きな動きになりやすい。
本日の注目点は、心理的節目の6,000円や10日SMAと5日SMAを維持出来るかが焦点となる。一方で短期的には上昇基調にあるため、5月19日高値6,133円を試す展開になるかが注目される。米中関係悪化懸念や米国内に広がる抗議デモなどがリスク回避の金買い材料となりやすい。
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