FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではもみ合いこう着相場!

 

★5月14日以降の東京金60分足では、雲の上限を上抜けしたものの高値圏でもみ合いこう着相場となった。ただ、24時間SMA(緑線)が上値を抑える展開となっている。雲の厚みが薄いことから抵抗体としての機能は鈍化しているので、下抜けしやすい地合いとなっている。

 

NY金先物市場は1744.00-1757.60ドルのレンジ相場となった。対ユーロなどでドルが続落し、ドル建て金価格を押し上げる動きが続いた。新型コロナウイルスの悪影響を懸念して緩和的な内容が予想された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて、米金利低下・ドル安が進みやすかった。ニューヨーク市場では1750ドルを挟んだ水準で推移した。米国株式は上昇したものの、金先物は底堅い動きとなった。 

 

価格帯別出来高では、高値圏でもみ合いながら出来高が膨らんできている。そのため、6,000円台の値固めの段階となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上で横ばいとなっており、トレンドレスの状態を示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、持ち直しの展開となっているものの、%Dが横ばいとなっており、戻りの勢いが鈍化してきている。

 

東京金の日足では、5日SMAの6,038円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。下値では、10日SMAの5,954円や25日SMAの5,902円もサポートラインとして意識される。NY金も1,750ドルを挟んでもみ合いとなっており、新規材料待ちの様相となっている。為替市場では、108円台での上値の重さが意識されているものの、日銀の追加緩和策を控えて円買いも強まらない展開となっている。

注目点では、5日SMAや心理的な節目となる6,000円を維持出来るかにある。リスク選好的な動きとなっていることから、金には利益確定売りが入りやすい。

 

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