★5月29日以降の東京金60分足では、もみ合い相場を交えながらじり高傾向が継続している。もみ合いで相場で利益確定売りを吸収し、売り一巡後に上昇する展開が続いている。下値では、24時間SMA(緑線)や一目均衡表の雲の上限がサポートとして意識されている。各SMAがかい離幅を広げながら緩やかに上昇していることで、上昇基調が継続している。
NY金先物市場は1331.30-1344.20ドルのレンジ相場となった。米利下げ観測の高まりや米中貿易摩擦の激化懸念を背景とした買いが続くなか、為替相場でドル売り・ユーロ買いが進んだことも、金の買いを後押しした。ただ、通常取引終了後の時間外取引では対メキシコ輸入関税導入の先送り観測が浮上したことから、安全逃避の買いはやや縮小した。
価格帯別出来高では、もみ合い相場で出来高を伴いながら上昇してきていることで、先行期待が強いことを示している。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDに勢いが鈍化していることでもみ合い相場の様相となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜けしてきていることから、短期的に調整基調となりやすい。
東京金日足では、75日SMA上抜け維持しており、5日SMAと10日SMAが上向きを維持していることで、短期的には上昇基調が継続している。そのため、4月11日の直近高値4,662円を上抜け出来るかが注目される。NY金は、米国発の貿易摩擦の改善が見られないほか、FRBの利下げ思惑から買われやすい地合いが継続している。為替市場では、円高基調になっても不思議ではない地合いとなっているが、108円台で底堅い展開が続いているため、東京金の下支えとなっている。6月後半から7月に掛けて日本ではボーナスシーズになり、ブランドの購入意欲が強まることで輸入企業決済用のドル買いニーズが今後強まる可能性がある。
本日の注目点は、75日SMAの4,610円を維持しながら4月11日高値4,662円を上抜け出来るかが焦点となる。
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