FITS エコノミックレポート

東京金の60分足では雲の中をもみ合い!

 

★6月21日以降の東京金60分足では、雲の上限を下抜けたものの雲の中でのもみ合い相場となっている。ただ、雲の下限が切り上がってくることから、戻り基調にならないと雲の下限を下抜けることになる。また、週明けには雲のネジレが2回あり、トレンド反転や加速など相場の節目になりやすい。そのため、週明け欧米市場から荒れ相場となりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1408.60ドル-1427.80ドルのレンジ相場となった。米中貿易協議進展への期待が後退したことから、時間外取引のアジア市場で1427.80ドルまで買われたが、通常取引開始後は米中首脳会談を控えてポジション調整的な売りが増えた。ただ、米国とイランの対立が続いていることから、押し目買い興味は残されている。CFTCが発表した25日時点の投機筋による金先物の買越幅は4週続けて拡大し、前週比3万2231枚多い23万6554枚と2017年9月12日以来ほぼ1年9カ月ぶりの高水準となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることから、現段階では手仕舞い売りは限定的となっている。ただ、戻り局面では高値高値掴みした買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はゼロライン近辺での動きとなっていることで、トレンドレスの状態でダマシが頻発しやすいので注意が必要となる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、戻り基調ながら%DとSlow%Dが重なってきたことで、戻りの勢いが鈍化してきている。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,870円を確り下抜けするのか、それともサポートラインとなり回復するのかの節目にある。今まで10日SMAもサポートラインとなり上昇してきたことから、10日SMAの4,811円近辺で下げ止まる可能性もある。前日ロウソク足に対して『はらみ線』となっていることから、前日高値4,910円を上抜けできるか、それとも前日安値4,833円を下抜けするのかが注目される。NY金は、週末に加えて米中首脳会談を控えてポジション調整の動きから上値が重くなった。週明けは米中首脳会談の結果をリスク・オン・オフのどちらに評価するのかが焦点となる。為替市場では、6月25日付けのシカゴIMM投機筋ポジションでじゃ円ショート(円売り・ドル買い)は▼10,147枚と6月18日付け▼16,565枚から減少しており、約1年ぶりの残高となっており、投機筋のポジションが軽くなっていることで、円安・円高どちらにも振れる可能性が高い。そのため、週明けは米中首脳会談の市場評価によっては、円安・円高どちらにも振れやすくなっている。

 

週明けの注目点では、5日SMAを回復するのか、それとも5日SMAを下抜け10日SMAまで下落基調となるのかが焦点となる。

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