FITS エコノミックレポート

東京金の週足エンベロープから見る相場分析!

 

★東京金週足の26週SMA(黒線)に対するエンベロープから相場を見る。エンベロープはいわゆる移動平均線に対するプラス・マイナスのかい離率線を表す。

26週線の内側から±3%、±5%、±8%、±10%のかい離したラインとなっている。

2012年3月2日週以降何度も大小上下に振れる相場があった。

小勢相場では±3%で反転するケースが多い。中勢相場では±5~8%で反転する。そして大勢相場で±10%が限界となっている。

ただ、2013年6月21日週から7月12日週ではマイナス10%を大幅に超える大相場となった。このときは、①キプロスによる金準備売却計画をきっかけに、債務問題を抱える他のユーロ圏諸国にも金売却が広がるとの思惑が浮上したこと、②中国の2013年第1四半期の国内総生産(GDP)成長率が市場予想に反して鈍化し、同国の金需要減退懸念が強まったこと、③著名投資家による『金はもはや安全資産ではない』との発言や、大手投資銀行の金価格見通し引き下げ、④米FOMCにおける量的緩和策の縮小・停止の議論が、年初から繰り返されていること、⑤世界的な株高を受けて金ETFからの資金流出が続いていること、ファンドによるショート・ポジションの拡大、⑥市場予想を下回る米気鋭財指標が相次いだこと、⑦ボストン・マラソンでの爆発事件など弱い材料が重なったことで大暴落相場となった。こんなに悪材料が揃うことは珍しいことから、この時の相場は別件としてみていく必要がある。

そうなると、大相場でも最大で10%近辺が相場の上限となりやすい。先週の8月16日週で一旦10%近辺まで到達したことから、利益確定売りが入りやすい地合いとなっていると言える。そのため、しばらくは戻り売りに押される可能性もあり、慎重に相場を見ていく必要がありそうだ。今回の調整が上昇・下降・上昇・下降の調整ならば、調整後にもう一段上昇する5波動目の上昇となる可能性もあるので注意が必要となる。

 

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