FITS エコノミックレポート

東京原油の日足では25日SMAと75日SMAの攻防!

 

★東京原油の日足では、4月22日安値15,710円を起点として、5月29日安値24,510円を結んだトレンドライン(S1)を明確に下抜けしてきたことから、下押しバイアスが強まっている。

しかし、緩やかに上向きの25日SMA(黒線)25,899円と下向きの75日SMA(緑線)25,934円を挟んだ攻防となっている。ちょうど、5月21日以降にもみ合い相場となった価格帯での動きとなっている。

そのため、上値を23.60%押しの26,742円と下値を38.2%押しの24,634円でもみ合う展開となる可能性がある。

まとめると、押し目を作りながら徐々に下値・上値を切り上げて上昇してきたことから、今回も25日SMAや75日SMAがサポートラインとなるとの期待から押し目買いが入っている可能性が高い。ただ、S1を明確に下抜けしてきたことから、下押しバイアスが強まっていることには注意が必要となる。世界的な経済活動の再開の期待や産油国の減産期待から戻り基調が続いた。しかし、第2感染拡大の兆しも出てきており、ワクチンや治療薬が開発されるまでは原油価格の持ち直しにも限界がある。

下値では50.0%押しとなる22,930円を維持出来るかが重要ポイントとなる。50.0%押しを下抜けると再び下値模索の展開となりやすい。

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