★株式市場では陽線と陰線が交互に出るような相場は、お通夜や葬式で使われる幕である『鯨幕』の模様に似ていることから『鯨幕相場』という。陽線と陰線が交互に出ている相場というのは、投資家が迷っている状態や、投資家が方向感を見失っているような状態を示す。この相場は、トレンドを作るような材料がない場合に出やすい。日経225の場合は、海外要因に相場が左右されて、投資家が方向感を失っているときに出やすい型である。
今回の『鯨幕相場』相場は、全くトレンドが出ないことから、完全に方向性を失っている状態と言える。ここで注意しなければならないことは、『鯨幕相場』が終了する場合は株価が上下どちらかに放れたときに終わりことである。10月31日からの『鯨相場』から下放れして終了したことは記憶に新しい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:15、5、3、20、80)は、%Kが%Dを下回り両線とも下向きとなっていることから、下押し圧力が強いことを示している。
5日SMA(赤線)21,792円を上回って終了したことは、明日への期待が持てるが、上値では25日SMA(青線)22,012円が位置しており、レジスタンスとして意識されやすい。
17日から『水星逆行』が始まり12月7日まで続く。この期間はボラティリティが高まるものの、トレンドが出難い期間となる。また、オシレータの機能が劣化することから、売れ過ぎ・買われ過ぎからもう一段の動きとなることも多い。そのため、この時期は早めの利益確定が良いとされている。
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