★日経225の日足では、10月31日以降『陽線』と『陰線』が交互に現れる『鯨幕相場』となっていた。これは、投資家が迷っている状態、または投資家が方向感を見失っている状態を意味している。ただ、昨日下抜け下放れして一旦『鯨幕相場』も終了した。しかし、本日はほぼ『迷い十字線』で引けるなど、迷い相場が継続している。
ただ、上値では5日SMA(赤線)22,132円や10日SMA(黄線)22,072円、25日SMA(青線)22,102円が下向きとなっていることから、上値の重さが意識されやすい。
また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%K:71.25、%D:73.16と%Kが%Dを下抜けしてきており、下落基調となってきた。
世界的に株価が不安定となっているにも関わらず、リスク回避の円買いが抑制されていることから、現状では深押しにもなりにくい。また、一部メディアが『トランプ米政権は輸入自動車への新たな関税適用を当面保留する見込み』と報じられたことは日米貿易協議への不安が先送りされたことで、日本株にとっては懸念が一旦払拭されたことになる。米国株も株価が下落調整と米長期金利低下から12日付けS&P500のイールドスプレッドは▲2.662%まだ拡大している。ちなみに株価下落が始まる直前の10月3日には▲2.146%まで縮小していた。2013年以降は▲2.5~4.0%の範囲で動いていることから、米国株の過度な過熱感はなくなってきている。米国株が安定してくると、外国人投資家も再び日本株に触手を向けてくる可能性がある。ただ、相場は迷い道に入り込んでいることから、出口が見えてくるまでは注意が必要となる。
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