FITS エコノミックレポート

日経225の軟調による信用買残高の巻き戻しに注意!

 

★信用取引とは、一定の保証金(担保)を証券会社に預け、保証金の約3.3倍の取引が出来る仕組みである。

その中でも信用買残は、信用取引で信用買い(信用取引で買いから入ること)を行ったまま、まだ反対売買をして決済していない残高である。

信用買残の増加は、信用取引を使ってでも買いたい投資家が増えていることを示すので、正樹の上昇を予想している投資家が増えていることを示している。

そして、株価の上昇とともに信用買残が増えれば、より株価の上昇要因になる。

ただし、信用取引はいずれ反対売買をしなければならず、将来の売り圧力となる。

 

20年3月27日の信用買残高は1兆7500億円がボトムとなり、その後は増加傾向が続いた。それに伴って日経225も上昇基調が継続する展開が続いた。

ただ、日経225が21年2月15日週に一旦高値を付けた後は、下落基調となった。ただ、信用買残高は増加傾向が続く展開になった。結局は信用買いによって、押し目買いが継続したことになる。

しかし、日経225の下落が続いたことで、遅行する形で信用買残も減少する展開になった。

その後は、日経225が持ち直したこともあり、信用買残高も回復して21年11月26日に3兆7401億円がピークとなった。しかし、日経225が再び下落基調となると、信用買残高も減少傾向が継続している。

2月18日申し込み時点の信用買残高は3兆2658億円と高水準に位置していることから、日経225の下落が継続するようなら信用買いのポジション手仕舞いによる売り圧力が強まる可能性があるので注意が必要となる。

 

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