FITS エコノミックレポート

日経225の年足では上値目処近辺でもみ合い!

 

★日経225の超長期トレンドを示す年足では、2年SMA(赤線)5年SMA(青線)10年SMA(緑線)全て上向きとなっており、上から2年SMA・5年SMA・10年SMAの順番になっていることで、上昇トレンドが継続していることを示している。

出来高では2013年が出来高のピークとなり、その後は減少傾向が続いていた。ただ、昨年は新型コロナウイルスのパンデミックによって、大幅急落する場面があったことが要因となって出来高減少も一旦止まった。今年は昨年からみると変動幅も小さいことから、出来高が減少傾向にある。来年も出来高が膨らまないようなら、下落調整的な動きになっても不思議ではない。

来年は『壬寅』で、寅年は1950年以降の騰落率では+1.8%で勝率は1勝5敗と12干支では最下位となっている。また、1986年にNTTが上昇した年が42.6%上昇したことからプラスになっているが、この年の大幅上昇がなければ騰落率はマイナスになる。

ただ、相場格言では寅千里を走る、卯ははねる、辰巳天井と寅以降は天井に向かって上昇する格言になっている。騰落率も卯:+16.4%、辰:28.0%、巳:+13.4%と圧倒的に年間を通すと上昇している。そのため、来年の下落基調では押し目買いのチャンスとも言える。

もし、大幅調整的な動きになった際は、ダブルボトムのネックラインとなった2007年高値18261.98円が下値目処として意識される。今の日経225の価格からすると、1万円超下落となることから、ネックラインまでの調整では大暴落になってしまう。

 

一方、上値目処として意識されるのは、2009年安値7054.98円と2007年高値18261.98円の値幅11207.00円をネックラインに加算した29468.98円である。現状29000円台でもみ合っているのは、この上値目処がレジスタンスとして意識されているからである。

この倍返しの上値目処を明確に上抜け定着するようであれば、3倍返しの40675.98円が次のターゲットとして意識される。この価格は1989年の史上最高値38915.87円を上抜けすることになる。夢は大きくという感じだろうか。

 

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