FITS エコノミックレポート

日経225の中期トレンドではレンジ下限の攻防か!

 

★日経225の中期トレンドを示す週足では、2021年以降下限26,900円近辺から上限30,700円近辺のレンジ相場の様相となっていた。

1月28日週にはそのレンジ下限として意識されている8月20日週の安値26,954.25円を下抜けした。そのため、下落基調が強まるとの懸念があったが、翌2月4日週ではそのレンジを回復したことで、一旦下落懸念も後退した。

ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は上値・下値を切り下げ%DとSlow%Dの両線は下向きとなっていることで、下押しバイアスが継続していることを示している。今週は%Dが横向きから上向きに転換するかが焦点になる。

先週末には、NY原油先物は91ドル台後半まで上昇しするなど、先行きインフレ率の高進が嫌気される。そのため、米長期金利が1.9%台まで上昇するなど、金利先行観が強まってきている。その中で、米国株も不安定な動きになっていることで、日経225も上値追いにはなり難い。

ただ戻り場面では、21年9月17日週高値30,795.78円を起点として21年11月19日週高値29,960.93円を結んだトレンドライン(R1)は上値を切り下げており、先行き戻り目処になりやすい。また、上値では下向きになっている13週SMA(赤線)の28,382.86円26週SMA(青線)の28,656.36円52週SMA(緑線)28,778.22円がレジスタンスとして意識される。

一方、下値では、200週SMAの24,083.65円や9月17日週高値30,795.78円と8月20日週安値26,954.81円の値幅である3,840.97円を8月20日安値から差し引いた23,113.84円も下値目処として意識される。

今週はレンジ下限から明確に上抜け出来るのか、それとも再びレンジ下限を下抜けするのかが注目される。

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