★エンベロープとは、移動平均線から上下に一定にかい離させた線のことで、価格が移動平均線からどの程度離れたかを見るために使用する。
日経225の日足に25日SMAのエンベロープ(かい離率:±3%、±5%、±10%)の伴線を引く。
18年7月から現在までの値動きをみると、上値は3~5%までが天井となりその後は下落基調となっている。さらに今年に入ってからは3%がほぼ天井となりその後は下落するパターンとなっている。一方下値では、概ね3~5%の下げから反転しているが、2018年10月26日や同年12月26日では10%前後まで下落後反転する展開となっている。
ここから分かることは、過去約1年間は基本的には25日SMAに対して3~5%の天底を付けては戻る動きとなっている。ただし、大幅下落調整が2回あったが、それでもマイナス10%近辺で下げ止まりその後は戻り基調となるパターンとなっている。
金融危機などによる大幅下落ではマイナス10%を下抜けするような動きを例外とすれば、ほぼマイナス10%前後で下げ止まる展開となっている。
25日SMAの方向性によって、エンベロープに沿って上昇したり、下落する動きになることで、エンベロープだけで取引するとダマシが発生しやすい。そのため、過熱感を示すストキャスティクス、RSI、RCIなど他のオシレータと併用して分析する必要がある。
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