FITS エコノミックレポート

日米金利差拡大からドル買い・円売り強まる!

 

★NY市場で米連邦準備制度理事会(FRB)高官の相次ぐタカ派発言で米金利が上昇したことで、ドル買いが強まった。特に、ハト派最右翼として知られるブレイナードFRB理事が金融引き締めに積極的な姿勢を示したことで、米債券売りが広がり金利上昇に拍車が掛かった。

ブレイナード米FRB理事はこの日の講演で『インフレは高過ぎる状況で、上振れリスクにさらされている』として、『利上げを着実に進める一方、バランスシートの縮小を5月にも開始する』との意向を表明した。『バランスシート縮小は前回のサイクル(2017-19年)よりも大幅に速いペースになるだろう』などと語った。また、ジョージ米カンザスティ連銀総裁は『インフレを低下させるために、中立金利より金利を上げなければならない可能性』と述べたほか、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は『早ければ5月にもバランスシートの縮小を開始できる』と発言した。

 

日米金利差拡大だけがドル/円の相場変動理由ではないが、今後も米国の金融引締め継続に対して、日銀の金融緩和政策継続による日米金利拡大観測が見込まれている。

そのため、米FRBの高官のタカ派発言は日米金利差拡大を速めることになり、ドル買い・円売りを促すことになる。

 強い円安基調に対して本邦要人から口先介入が発せられているが、下値が徐々に切り上がっており円安基調が継続傾向にある。

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