FITS エコノミックレポート

日米金利差とドル/円相場動向!FOMC後は拡大傾向!

 

★米連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り政策金利の据え置きを決定した。声明では利上げが間もなく適切になると言及した。同時に、経済の軌道はパンデミック次第、経済見通しリスクは存続するとしたほか、新型コロナの急増が経済に影響するなど慎重な姿勢を維持する中立的な内容となった。 

一方で、パウエル議長は会見でオミクロン変異株による最近の消費や製造業の停滞も速やかに回復するとの考えを示し、高インフレを定着させないために手段を利用するとした。経済や労働市場は非常に強く、雇用を損ねず利上げのかなりの余地があるとタカ派姿勢を強調した。

米金利先物市場では3月の利上げを100%織り込んだほか、4回目の利上げはFOMC前の12月から11月に前倒し。5回目の利上げも織り込み始めた。

そして、米債利回りは上昇したこてで、日米金利差の拡大傾向が強まっている。1月26日終了時では、日米2年金利差:1.210%、日米10年金利差:1.733%と拡大基調になっている。

そのため、ドル/円相場でもドルが底堅く推移する可能性がある。しかし、米FRBの金融引き締めを嫌気した米国株が大きく下落調整するようなら、リスク回避の円買いも入りやすい。

しばらくの間は、米国債利回りの動向と米国株の動向を睨んだ展開が予想される。ただし、米国債利回りが上昇基調が強まると、米国株式の益利回りとのイールドスプレッド縮小により米国株の割高感が強まる。

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