FITS エコノミックレポート

新興国3通貨の10年間の相対比較動向!

 

2011年1月3日(基準価格)を100%として、トルコリラ/円(赤線)南アランド/円(青線)メキシコペソ/円(緑線)を相対比較してみる。

トルコリラ/円は、2015年以降は右肩下がりの動きになり、この10年間で▲70.37%下落して10年間での価値は10年前に比べて29.63%になった。2020年10月には一時24.49%まで価値は減少した。

 

南アランド/円は、2011年7月にマイナス圏に下落してからは一度も2011年1月3日のレベルに戻っていない。もみ合いながらも徐々に上値・下値を切り下げる展開と続いており、2020年4月に50.70%まで下落した。しかし、現在は白金価格と共に戻り基調が続いており、62.95%まで回復している。

 

メキシコペソ/円は、2013年から2015年12月まで基準価格を上回っていたが、その後はマイナス圏に沈み基準価格の概ね80~90%のもみ合い相場が続いた。2020年4月に一時65.64%まで下落したが、76.05%まで戻り基調になっている。

 

総合すると、この10年間ではメキシコペソ/円が他の2通貨に比べると底堅い展開となっており、底割れリスクが小さいと思われる。トルコリラ/円は、下押しリスクもあるものの戻りの糊代も多くある。基準価格まで戻る相場にはなり難いが、戻りの上値が大きいのも確かである。その中、特徴にかけるのが、南アランド/円になっている。この10年間は常にメキシコペソ/円を下回る結果となっている。ただ、このところは南アランド/円は、白金の価格上昇に連れて戻り基調になっており、メキシコペソ/円のパフォーマンスを抜けるか焦点になる。

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